最近のこたろうは一時の咬み咬みは多少おさまり、少しずつもとのペースを取り戻しつつあります。
それでもやっぱりこたろうは咬む犬です。
初めて飼ったワンコなので、何をしても咬まないワンコがいるということが私には信じられないくらい。
でもこの頃思うのです。
私たち家族のように鈍感な人間たちには、こたろうが咬む犬でよかったのかも知れないって。
吠えられる、咬まれる、固まる、の中で人間に一番ダメージが大きいのはやっぱり咬まれることですよね。
痛いし、血はでるし、あざにになるし、やっぱり咬まれたくないし、咬み犬にしたくない。
この思いは、家族がなかなか受け入れられなかったことを
すんなり受け入れられるようにしてくれました。
最近ことに変わったなーって思うのは長男です。
私たち家族のこたろう飼いスタート時のしつけの方法は、
支配性理論に基づいたしつけの本でした。
最初の数カ月その本の内容を家族みんなに食卓でもよく話して意思統一してきました。
が、途中でそのしつけはやめて方向転換。
チャーリーママさんの通信教育組みになったのですが
生真面目な長男はなかなかその切り替えがうまくいかず
新しいやり方に抵抗があるようで。。。
実は私密かに心配していまいした。
足を咬まれたりしたら、蹴るんじゃないかとか
叩くんじゃないかとか・・・・
それが・・・
幾度となくこたろうが咬み咬み攻撃を繰り返す中で、
「兄ちゃんは、散歩でこたろうに咬まれた時どうしてる?」
と聞くと、
「とりあえず動かない、咬ませたままじっとしてる。なにかすると、さらに反撃されるのがわかったから。
動かないのが、被害を最小限に抑える方法でしょ。」って
。
家族の中でも
咬まれやすい人、咬まれにくい人がいて、それぞれにどうやって対処しているか
を聞いたり、やってみせてその方法を真似したり。
とにかくみんな咬まれたくないから、
それを回避するためには真剣です。
あれだけ、犬の癖に生意気とか、俺より先に歩くなといっていた
長男の口から、
「こたろう、いい仔だね~」
なんて言葉が自然と出てくるなんて・・・
この変化も咬んで訴えたこたろうのガンバリの結果?
咬みに対する対処もそれぞれで、知識はなくても
短い経験のなかでみんなそれぞれ方法を考えていて
話を聞くと結構面白い。
もしこたろうが、いやなことがあっても
ひたすら耐える犬で、咬みもしなければ吠えもしないそんなワンコだったら、
私たちはこんなふうに、いろいろ考えたり、気づくこともなかっただろうなーって
この頃思うのです。
それどころか、何も知らないのに
こんなにこたろうがお利口なのは、
私たちがい主がいいからさ なんてうぬぼれてたり
大変なワンコを見ても、飼い主が×だからなんてひどいこと言っていたかもしれない。
こたろう、きっと何かを教えにわが家に来たんだね。
あとは、今一つこたろうの教育の成果が出ない娘。。。
毎日のようにかなりこたろうに鍛えられてます。
いじめられてるというか、からかわれてるというか
。
わざわざ娘を咬みに行くこたろう。
今ではわが家では“石イン”と呼ばれている
石像インターセプト。
これをやってさらに咬まれる娘。
娘を咬んで泣かせて、私に“石イン”されて、
泣いてる娘の足元に顔をうずめて伏せてるこたろう。
まったくこの一人と一匹。
この先どうなることやら。
自分はどうしてこたろうに
いじめてもいいと思われているのか
どうしたら咬んではいけないと思われる存在になれるのか、
少し考えることができたら、何かが変わるのに。。。
親の言うことには反抗する難しい年頃で、
娘の教育はなかなか思うようにはいきません。
それでも・・・少しずつ大人になっていくと思うから、
それまでこたろう、どうかお手柔らかにお願いします。